羽毛布団の選び方
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なにが違うの?
羽毛布団をネットで選ぶときのポイント
羽毛ふとんはこう選ぶ
羽毛布団を買い替えたい。でも、羽毛布団ってピンからキリまであって、何を基準にしたらいいかわかりませんよね。
実際に、手に取って掛け比べたり、触り心地を体感したりできたらいいのですが、なかなか行く時間がない。
となると、ネットが便利なのですが、ピンからキリまである羽毛を体感ぜずに購入するのって、勇気がいりますよね。
そこで、羽毛ふとんを選ぶポイントを大きく3つに分けてお伝えします。
細かくいうともっとたくさん選ぶポイントがありますが、ここでは3つにあえて絞りたいと思います。
POINT1:羽毛(ダウン)
グースがお薦めです
羽毛(ダウンボール)が大きい
ダウンには、ダック(アヒル)とグース(ガチョウ)があります。
一般的にグースはダックより羽毛(ダウンボール)が大きく、羽毛(ダウンボール)が大きいということはそれだけ空気を含み、『暖かい』のでグースをお薦めします。
ニオイが少ない
グースをお薦めする理由が『臭い』です。
ダックは雑食のため、臭いの原因となる羽毛の脂分が多く、獣臭を感じやすくなります。
一方、グースは草食のため、比較的臭いが少ない羽毛です。
ダウン同士が絡まない
羽毛を拡大すると小羽枝と呼ばれるふしがあります。
それがダックだと、繊維が太く先端に偏っているため、自重でどんどんだんご状に丸まり、元にもどりにくくなります。
グースは繊維が細く、まんべんなくふしが生えている為、絡みづらくいつまでもふんわりとした形を保ちます。
あたたかく、臭いも少なく、長持ちする羽毛をお探しなら、グースがお薦めです。
ダウン率
お客様から「リフォームをしたい。」とお持ち込みいただくことがありますが、まれにお断りすることがあります。
それはなぜかというと、「羽毛ふとん」ではなく、「羽根ふとん」だからです。
何がちがうのでしょうか? それはダウン率の違いで、保温力のカギをにぎっています。
羽毛ふとんの品質表示ラベルには、例「ダウン90%、フェザー10%」といった表示があります。
ダウンとはタンポポの綿毛のようなふわふわと芯がないもの。
フェザーはよく赤い羽根募金で使用される羽軸があるものをいいます。
ダウンが50%以上のものを「羽毛ふとん」フェザーが50%以上のものを「羽根ふとん」といいます。
羽根ふとんはリフォームすることをお断りするとは、そういったダウン率に関係しています。
POINT2:側生地
側生地とは羽毛を包んでいる生地のことです。
先項の羽毛が大事なことはもちろんですが、側生地も重要な役割があり、保温性・耐久性・心地よさに大きく関わってきます。
主な側生地に使用される素材として ポリエステル・綿・シルク があります
ポリエステルの主な特徴
弱点は「蒸れる」「音がする」「生地が弱い」
綿の主な特徴
ポリエステルに比べ、丈夫で長持ち
超長綿という高品質な綿だと軽さや肌触りもいい
弱点はポリエステルに比べ高価
シルクの主な特徴
欠点は「高価」「綿ほどの耐久性がない」
羽毛ふとんの側生地をどれにしようか迷ったら、綿とりわけ「超長綿」といわれる高品質なものを選ぶと良いと思います。
POINT3:キルト
ダウンや側生地はメーカー各社、それほど差はありませんが、キルトに関してはメーカーが一番工夫している点であり、差別化を図るため様々な工夫が施されています。
羽毛のよさを最大限生かせるのもキルトにかかっています。
体形や体質、寝室環境、寝相などでどれが一番いいということは断言できませんので、販売されているキルトでよく目にするものを説明いたします。
平(直)キルト
初期の羽毛ふとんによく見られましが、今は羽毛肌布団で行われています。
上の側生地と下の側生地を直接に縫い合わせるので、ふくらみがでません。
熱が逃げるので夏用にはむいていますが、冬用の羽毛には保温性がないのでむいていません。
コストを抑えれることができるので、安価です。
立体キルト
現在もよく使われているキルトです。
上に側生地と下の側生地の間にマチを作り、ふくらみがでます。
高さを出すことで羽毛のふくらみを邪魔せず、保温性が高くなります。
また、ドレープ性(フィット性)があり、体になじみやすく、寝返りで横向き寝になっても、肌に沿って隙間をつくりにくくします。
立体キルトの中に完全立体キルトというものがあります。
完全立体キルト
立体キルトは使用していくうちに、羽毛の吹き込み口から少しずつほかのマスへ移動して、片寄ってしまうことがあります。
それを防ぐため、完全立体キルトという、特殊な方法を使って吹き込み口を完全にふさぎ、片寄りを防止しています。
また、マスが独立し、マチを高くとれるのでダウンがふくらみやすく、保温性もアップします。
2層キルト(ツインキルト)
立体キルトの弱点は、マスとマスの区切りの部分に羽毛が少なくなり、場所によっては保温力にむらがあります。
また、長く使用していると羽毛の片寄りが心配されます。
その欠点をカバーするために作られたキルト方法です。
中の羽毛をタフタと呼ばれる仕切り布を挟み込み、上下に分けるキルティング方法です。
上下に分けたうえ、さらに上と下のキルトの数を変え、ずらすことで、立体キルトより暖かさが逃げにくくなりました。
ただ、2層キルトは仕切り布が増える分、重量はもちろん生地代や手間代で、コストがかかります。
また、ボリュームがアップするのはよいのですが、その分首元などの隙間ができやすく、ドレープ性(肌沿い)が悪くなってしまう欠点があります。
寒い地方にお住まいの方や寒がりの方にはおすすめです。
特殊キルト
はじめにお伝えしたように、キルトは各社様々な工夫を凝らしています。
例えば西川のダブルフェイスキルティングは2枚のふとんを重ねて1枚のふとんにすることで
上層と下層の間に新たな空気層《デッドエアゾーン》を作ることでより多くの空気層を作ることができます。
また、ボディドレープキルトは中央部分にキルトラインを入れず、キルト幅を広くすることで体に掛かる部分の羽毛をよりふっくら保つことが可能になっています。
ダブルフェイスキルトとボティドレープキルトイラスト
今後も様々な工夫が施されたキルトが開発されると思われ、羽毛布団を選ぶ一つの指針をなりうるでしょう。
ただし、それだけ手間がかかっているため、キルティングが難しく、価格は高い傾向にあります。
ゴールドラベルについて
ゴールドラベルは「羽毛ふとんの安心の証」です。
ゴールドラベルは日本羽毛製品協同組合が発行するもので、品質基準として
・組成混合率(ダウン率)
・かさ高性(ダウンパワー)
・清浄度(500mm 以上)
などに合格した最高級の羽毛原料と優良な側生地を使用し、適正な縫製で仕上げられた羽毛ふとんであることを表します。
羽毛ふとんによってはラベルがないものもありますが、だからといって品質基準をみたしていない羽毛というわけではありません。
あくまで、選ぶ際の一つの目安として考えていただければと思います。
安心の理由1: 羽毛の品質によって分類
高品質な羽毛を「ダウンパワー」毎に、4つのグレードに分けてゴールドラベルを発行しています。
日本国内に製造設備を持つ羽毛ふとんメーカー且つ、国内で製造された羽毛ふとんにしか
発行されないよう、組合にて管理されています。
安心の理由3 :認定試験機関の信頼性
それぞれの認定試験機関はメーカーや販売店からは独立し、国際羽毛協会(IDFB)に登録されている試験機関なので、
その試験結果から発行されるゴールドラベルはとても公正なものになります。
結論
高くてもハイクォリティな羽毛布団をお求めであれば・・・
超長綿、特殊キルト、プレミアムゴールドラベルの製品
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価格最優先であれば・・・
ポリエステル生地、立体キルト、ダウン率が低い製品
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寝室環境や、体格、性別、汗かき、寒がり、寒い地方、暑い地方など様々な状況で自分に合ったものは変わりますので
一概にコレ!とは言いにくいのですが、今までお伝えしたことを一つの参考になさってみてはいかがでしょうか。